ニコラスとは
About for Nicholas
社長インタビュー
Interview
— ニコラスとは?
世の中にニコニコをプラスしたい それが「ニコラス」の屋号の由来です。
日々の暮らしは、何でもあるようでいて、実は不便だらけ。こんなもんか、仕方ない、とあきらめてしまう人が大多数でしょう。が、僕は違う。あきらめられない、何とかしたい。
それがどんな分野であっても、どんな困りごとであっても、改善策・解決策は必ずあるはず。さらに言えば、解決する方法が何かあるのなら、正直僕じゃなくてもいい、とも思うんです。名案があるなら、それを実現する手助けをすればいい。利益を手にするために、困りごとを探すのではなく、困りごとを解決したことによって、結果としてみんなが潤う。
そういう視点で「ニコラス」は企業活動を行う会社でありたいです。枠にとらわれない解決のための手段として「ニコラス」が存在しています。
— ニコラスを立ち上げたきっかけ、想いとは?
立ち上げのきっかけとなったのは、電気工事と配管工事を同時に行う現場の悪臭でした。
配管工事の現場は下水を扱うので、正直かなり臭い。職人さんは半分諦めて作業をしているけれど、この臭いをシャットできたら、みんなが嬉しいはず。そこで、解決してくれる製品を探し回ったけれど、どこにも売っていない。それなら自分で作る!と、無謀にもゼロから工夫して製品化にこぎつけたのが、泡の層で排水管のニオイをとじ込める「シューボン」です。製品化、と書いたものの、これが売れたら儲かるかも…とかは後回しで、とにかく、臭いをシャットアウトするものを作りたい、解決したい。その一心。
この「シューボン」は、現場で大好評になり、より沢山の現場で使ってもらえるためにも、ちゃんとしたブランドを立ち上げないとダメだ。そこで立ち上げたのが、みんなの困ったを解決できる「ニコラス」です。
— 社長にとってのアイデアの源は?
僕はいわゆる“街の電気屋さん”の2代目で、地元の人のために走り回る父親の姿を見て育ちました。父の仕事が僕的にはすごく誇らしく、小さい頃から父親を手伝うのが好きでした。
電気屋は、実に様々な現場に関わりを持つ仕事です。現場で作業する職人さんとも親密に話す機会があり、「ここがさぁ、困るんだよね」とか、「もうちょっと、これ、何とかなるといいんだけど」といったボヤキが耳に入ってくるように。すると、持ち前の「何とかしたい!手伝いたい」という気持ちがむくむくと湧き上がってくるんです。それがアイデアを生むための活力になっています。
— ニコラスにできることは?
「ニコラス」は、困ったを解決するための製品開発はもちろんですが、自分自身のアイデアを形にしたい人や企業様のお役にたつ。その想いで活動しています。基本的に、相談内容をえり好みすることはないですね。基準があるとすれば、それは、ご相談者の本気度です。
僕は、ゼロから「シューポン」を製品化しました。誰に、どこに、どんな風に協力を仰げばいいのか。特許のための書類は何が必要で、どんな風に整える必要があるのか。経費は?といったことを、一つひとつ自分でクリアしてきた経験を、「ニコラス」を介してより一層しっかりとした形で、お客様にシェアーします。
— 今後の課題は?
問題を解決するための流れをしっかりと作りたい。さらに、「ニコラス」のスタッフを育てていきたいです。僕が困りごとを発掘し、解決する。それだけではなくて、アイデアを沢山持った行動力とやる気のあるスタッフ一人ひとりが、どんどん活躍できる会社にしていきたいと思っています。
さらに、身近な範囲だけではなく、日本全国、さらには国境を越えて、より多くの困ったを拾えるシステムを作っていくことも今後の課題であり目標に据えています。
— いままでの開発商品は?
配管工事現場の臭い問題を解決する「シューポン」は、工事現場用から派生して災害用、介護施設用が誕生し、現在3つのタイプの姉妹品を展開しています。
また、様々な工事現場の必須アイテムの一つである水平器に発光機能を取り入れて、直感的かつ正確に水平度を測定できる画期的な水平器「LEVEL7」がラインナップに加わりました。
「シューポン」も「ニコラスLEVEL」も特許を取得しています。
— ニコラスの今後の展開・展望は?
これは課題と被る部分もあるんですが、お客様のためにもしっかりとしたシステムを整えていきたい。ただし、そこから逸脱することを恐れません。決めてしまうことは、ある意味限界を作ってしまうことにもなります。100年先には、「当たり前」になっていることを、今、カタチに。そんな風に、僕自身ですら思いついていないことをどんどん生んでいく存在であり続けます。